意志力というリソース
しばらく前から言われ始めていたことだが、
脳科学的に「意志の力は有限である」らしい。
だから、努力をする、がんばる、我慢する、無理をする
みたいなことをしまくっていると、
意志の力を使い果たしてしまって、それ以上やろうと思っても
できなくなってしまう。
その結果、「ダイエットするぞ!」と決意を固めていたのに、
結局甘いモノを食べてしまったり、
「勉強を頑張るぞ!」って意気込んでいたのに、
いつの間にかゲームをしていたり、
という事態になる。
重要なのは、意志力の有限性を自覚することと、
その限りあるリソースを有効に使うことだ。
ここで重要になってくる考え方が、「習慣化」である。
習慣化してしまったことをやるのに対して、
意志の力は不要になる。
例えば、お風呂に入ることや、歯磨きが、
ほとんどの人にとって当たり前の習慣になっているけど、
それらをするのに「頑張るぞ!!」と意気込むことはないと思う。
これは、その活動が習慣化しているために、
意志力のリソースを食わなくなっているということである。
だから、一度習慣化さえできてしまえば、
そこに意志の力は不要になり、
他のことにその分を回すことができるようになる
ということである。
つまり、「何かを習慣化する」ことに、
限られた意志の力を使うべきだということである。
そして、大事なことは「一気に色々やらない」ということである。
ダイエットしながら、勉強も頑張って、お金も節約して・・・
とかやってると、
余裕でガス欠になってしまう。
だから、意志の力を何か一つに集中させて、
それを習慣化させてしまう、
というのがよいと思う。
例えば、まずはダイエットを頑張ると決める。
ダイエットが習慣化するまでは、とりあえず他のことは置いておく。
頑張らない。
そうすると、意志の力をフルでダイエットに使えるので、
途中で挫折することがなくなる。
習慣化に必要な時間というのは、諸説あるんだけれど、
一週間でゆるい脳の回路ができあがる。
三週間で習慣になる、という説もあれば、
もっと長い時間が必要だという説もある。
実感としては、3週間はかなり妥当な線だと思っている。
ただ、精神的な負荷の高い活動に関しては、
3週間では足りないかもしれない。
その場合、2〜3ヶ月かかると言われていたりする。
仮に、1つの活動を習慣化するのに3ヶ月かかったとしよう。
それでも、1年で4つのことが習慣化できる。
これだけでも、人生に与えるインパクトは絶大じゃないだろうか。
「これを習慣化したら、絶対人生良くなる!」
と思うものが、あなたにもいくつかあると思う。
意志力を無駄遣いせず、有効に使いさえすれば、
それらが1年で4つも習慣になるということである。
これから先の人生、少なくとも1年に4つずつ習慣が
積み重ねられると考えたら、未来はかなり明るいんじゃないだろうか。
意志の力を正しく使えば、自分の人生をよりよくデザインしていける。
ぜひ、試してみて欲しい。
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