原因探求の行く末
前回は、なぜその問題が起きたのか?
という原因を何段か掘っていくことが
大事という話をしました。
でも、このプロセスにはキリがありません。
全ての現象に原因となる現象がある、
ということは、
原因の原因の、そのまた原因の、、、
とやっていけば、
無限に原因がでてきます。
この行き着く先は、
この世界が誕生した原因
になるでしょう。
原因を無限に辿っていった結果
たどり着く最初の状態を、
仏教では、空(くう)
と呼んでいます。
イメージとしては、
矛盾のないまっさらな状態が最初にあり、
その状態をぐちゃぐちゃ混ぜたら
今の世界になった、
という感じだと思います。
色んなところで問題が起きてるけど、
元々は調和のとれた、
無矛盾の世界があったということです。
だから、般若心経とかでは、
結局元を辿れば空なんだから、
現実の苦しみなんて全部まやかしだ!
(雑にいうと)的な
ことが書かれていて
その視点は生きる上で非常に有用だと
僕は思います。
原因を考える際の、抽象レベルの上げ下げが
できると便利です。
目先の問題に対して、
表面的な原因だけでなく、
数段抽象度をあげて考える必要があり、
大元を辿れば空なんだよ、
ということを意識すると、
かなり柔軟に物事を考えられるはずです。
0コメント